地球が宇宙の中心だと信じられた世界で、”地動説”に魅せられたものたちが知的好奇心からロマンにかられた人生を生き抜く…
そんな「チ。 ―地球の運動について―」は、「マンガ大賞」や「このマンガがすごい！2022」などの数々の賞にノミネートし、「手塚治虫文化賞」では大賞も受賞しています。
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チ。 ―地球の運動について―のあらすじ
「チ。 ―地球の運動について―」の舞台は、15世紀のヨーロッパのような世界観のP王国です。
P王国では、地球が宇宙の中心で、地球を中心に星が動いていると信じられていました。
C教という宗教が強く、考えに背くものは、厳しく罰せられてしまいます。
そんな世界で、主人公・ラファウは、神童で、12歳で飛び級で大学にも入学する予定です。
星が好きで、天文を自主的に勉強していましたが、大学で神学を専攻するため、義父に天文学なんてやめなさい、といわれてしまいます。
合理的な考え方が好きなラファウは、もちろん天文学をやめようと思いますが、やはり星が気になります。
ある日、義父の知人で、異端者として捕まっていたフベルトを迎えに行くように頼まれて、彼と出会いました。
フベルトは、「地動説」を信じており、C教の教えに反してでも、信念を貫きたいと語ります。
異端者は、焼かれて罰せられるこの世界で、知的好奇心からこの世の真理を追い求める…！
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった―― 命を捨てても曲げられない信念があるか？ 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか？ アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!!
(ebookJapanより引用)
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チ。 ―地球の運動について―のネタバレ・結末は？
「チ。 ―地球の運動について―」はすでに完結しています。
8巻で完結しているので、気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。
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1巻のラファウはどうなるの？
ラファウが出会ったフベルトは、C教の教えに反する「地動説」を信じていました。
神童のラファウは、「ありえない」と否定しますが、その理論の美しさに惹かれて、「地球は自転しているかもしれない」と考えはじめます。
そんなある日、家に異端審問官のノヴァクがきます。
そして、ラファウが自分のノートに書いた、地動説の図解が見つかってしまうのです。
「ナニコレ？」と詰められるラファウのもとに、フベルトが現れ、「それは私のものだ」と罪を肩代わりします。
フベルトさんはC教の異端者として捕まるのは2度目だったため、焼かれて亡くなってしまうのでした。
フベルトさんの研究資料を焼くよう頼まれたラファウは、いわれたとおり焼こうとしますが、なぜか資料を守ってしまいます。
合理的に生きてきたラファウが「僕の直感は、地動説を信じたい！！」と叫ぶのでした。
義父にも隠れて研究をつづけたラファウですが、資料を燃やしたはずが、机の上に計算が修正された紙が置かれていたのです。
実は義父も、むかし地動説を信じていて異端者として捕まった過去がありました。
2度目の逮捕は、焼死させられてしまう。異端審問官のノヴァクに脅された義父は、ラファウのことを密告します。
異端者として捕まったラファウは、これまで通りうまくやろうと思いますが、ふと目を上げると月が見え、宇宙のきれいさに魅了されます。
そして翌日の裁判で、「僕は地動説を信じています」と言い切ります。
異端審問官のノヴァクは、「なぜあんなことをいったのか」と牢でラファウに問いかけます。
ラファウは、「資料を焼かない方が地動説のためになると思った」と答えます。
そして、この選択は正解だと思うかと聞かれ、「そりゃ不正解でしょ」「でも不正解は無意味を意味しません」と答えます。
囚人に与えられるワインに自ら毒を入れたラファウ。
自殺もC教の教えに反している！と異端審問官のノヴァクは言いますが、「僕の命にかえてでも、この感動を生き残らす」と告げ、月を見つめながら息を引き取ります。
そして、10年後…
別の誰かがまた、ラファウの資料を見つけるのです。
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最終巻の結末は？
「チ。 ―地球の運動について―」は、最終巻で舞台が変わります。
7巻まではP王国でしたが、最終巻の8巻は1470年のポーランド王国です。
主人公のアルベルトは、天文学がすきで、賢いですが、知的好奇心を嫌悪していました。
なぜなら、幼少期の家庭教師・ラファウと父が知的好奇心を理由に争っているのを見てきたからです。
結局、自分の父は、ラファウに命を奪われてしまいました。
教会で懺悔したアルベルトは、司祭から助言をもらい大学へ進学します。
そして、アルベルトは、大学の教員として、20年以上も教え続け、彼の生徒には「コペルニクス」の名前もあるのでした。
「チ。 ―地球の運動について―」の最終回は「どういうこと？」と読者の間で、賛否両論となりました。
少し補足すると、最終巻のメインキャラクター・アルベルトは実在した人物です。
実際の歴史とは少し違いますが、数学と天文を大学で教えていたひとで、地動説を立証するコペルニクスの師匠でした。
また、第8巻で、1巻でなくなったはずのラファウが再登場します。
1巻では、地動説への知的好奇心から、命を奪われましたが、8巻では、知的好奇心から、アルベルトの父の命を奪っていました。
ここの対比も面白いですよね。
7巻までは実在しない世界が描かれていましたが、8巻で現実世界とリンクします。
地動説を立証したことで有名なコペルニクス以前の物語を、ファンタジーに描いたことで、より面白く、熱い物語になったとも言われています。
ぜひ、8巻まで読んで、あなたの見解をおしえてください。
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タイトルの「チ。」の意味とは？
チ。には3つの意味がかかっています。
- 地動説の「地」
- 真理の「知」
- 暴力の「血」
原作者は魚豊（うおと）先生
「チ。 ―地球の運動について―」の原作者は、魚豊（うおと）先生です。
前作の「ひゃくえむ。」は、短距離走の青春部活ものだったので、「チ。」ではがらりと雰囲気が変わりました。
インタビューの中で「知性と暴力の関係」みたいなものに漠然と興味があった、と語っています。
「チ。 ―地球の運動について―」のおすすめポイント
実際のユーザー口コミ・レビューまとめ
全てが天才
全て読んだ後に表紙の意味、タイトル、全てが天才なんだとわかる。
この作品で魚豊先生を知れてよかった。
（コミックシーモア口コミより引用）
なんかすごい
冒頭がグロテスクで痛々しくて読むのをためらいましたが、すごかったです。
なんかもうすごい。今の時代には考えられない。
（コミックシーモア口コミより引用）
名作
天動説主流の中、異端といわれた地動説を、人々がどう繋いでいったか、虚実おり混ぜ(歴史を交えたおそらくフィクション)紡いだお話。
目から鱗の展開が続いた。
名作と思う。
（コミックシーモア口コミより引用）
チ。 ―地球の運動について―がお勧めの人
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チ。 ―地球の運動について―はどこで読めるか総括
「チ。 ―地球の運動について―」が1番お得に読めるのは、ebookJapanです。
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